小野研究室は2022年4月に新しくできた研究室で2024年4月で3年目です。2024年度は協力研究員1名、M2の学生さん3名、M1の学生さん2名、B4の学生さんが3名、計10名の体制です。研究室は西2号館の8階にあります。高周波受動回路を中心に研究を進めており,日頃より色々な方に支えていただきながら運営できております。お世話になっている方々に感謝申し上げます。
研究することは難しいことも苦しいことも多いですが、それを乗り越えたときの充実感、楽しさを味わっていただきたいと思っております。
研究で大きな時間を占めるのは,テーマにも依りますが,パソコンの設計ソフトを駆使しながら設計を進めることです。設計した後は実際にモノを作って、実物で設計の有効性を実証するまでの工程を大事にしております。試作して設計結果と比較してみると、異なる結果が得られることが多く、その原因を考え、その過程で研究室のメンバーと議論しながら解決することで、メンバーとの結束力、自分自身の設計力、実現力の向上、メンバーで知恵を出しあいながら問題を解決することの楽しさの感度が上がります。
その勘や感性は将来的に違う研究・開発分野、またはエンジニア以外の職種で活躍できる機会に恵まれたときに横展開できる能力だと信じており、それを小野研では高周波受動回路などの研究開発を通してつかんでいただきたいです。パソコンでの設計だけで満足することなく、研究室内外のメンバーを巻き込みながら、自分で設計したものを作ってみて、それが意図したとおりに実現できるところまでを自分自身で完遂することを目標に研究します。
ものづくりは不器用だから無理、できないと思っているから無理、と思われている方は心配しないでください。研究室全体でサポートします。少しでも興味があったら、気になったら、まずは研究室にいらっしゃってください。時間調整は必要ですが親切で楽しい先輩方が多い研究室だと自負しています。でも研究などをやるときはきりっとし、非常に頼もしいメンバーに変化し,一緒に議論や調査、実験をサポートしてくれます。
配属後の最初の時期は大変なこと、できないことが多く,悔しいと思うこともあるかもしれません。ご自身のやってみたいという気持ちを大事にして真摯に取り組むことで徐々にできるようになり、卒業、修了までには上手に道具を取り扱ってきれいに回路を仕上げられるようになります。M2くらいまでになると小野よりも知識も技能も高く、専門的なことを色々を教えてくれて,小野を超えて行ってくれるメンバーが多いです。
研究だけのお話になりましたが、研究することも大事ですが、それとともに大学院生、大学生時代の色々な経験は将来の糧になりますので、研究を進めながらも色々なことに挑戦して人間力を磨いてほしいとも思っております。そのためには,ON/OFFの時間をしっかり取っていただけるようスケジュール感覚をしっかり磨いていただくことを重要視しています。スケジュール感がしっかりしていれば、学内外の発表の際でもいつも通りの生活を崩すことなく、越えて行けると信じていますし、長期休暇中も研究とバランスをとりながら、自分の好きなことに時間が充てられると思っております。
研究室には毎日来る必要はありませんが、大学院の先輩方は用事がない限りは顔出してくれています。研究の話だけに限らず、色々な話しをして仲良くなって、いつも笑いのある研究室でありたいと思っております。