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電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 小野研究室

  • 品質工学を適用したマイクロ波帯受動回路の設計に関する研究

     品質工学は設計初期段階からシステムを構成する部品の許容差を考慮し,ロバスト設計とチューニング設計の2段階設計により部品の許容差の影響に強い条件を導出でき、様々な応用分野に適用した例が報告されています。しかしながら、マイクロ波帯のような高い周波数でのフィルタの設計に適用した例はなかったため、小野研ではマイクロ波帯バンドパスフィルタ(BPF)とローパスフィルタ(LPF)に品質工学を適用すべく研究を行っています。品質工学をあるシステムの設計に適用する場合にシステムの癖を理解して設計手法を構築するところが難しいところであり、研究要素となります。癖を理解した上で品質工学を用いた設計手法が確立できると、設計仕様が変わっても経験に依らずに設計ができるようになります。

  • 品質工学を適用した2 GHz帯集中定数チップ素子で構成したBPFの設計と実現

 


出典:丸山 太一, 小野 哲, "品質工学を適用した集中定数チップ素子を用いた小型BPFの設計," 電子情報通信学会 ソサイエティ大会, C-2-34, 名古屋大学, 2023年9月12日(火)~15日(金).


  • 品質工学を適用した2 GHz帯集中定数チップ素子で構成したLPFの設計

 


出典:今井 勇太, "品質工学を用いた高周波帯7段LPFのカットオフ周波数に着目したチップ素子のばらつきに強い設計に関する研究, 電気通信大学大学院 修士論文, March 2021.

出典:小野 哲, 今井 勇太, 和田 光司, "品質工学に基づいた 2 GHz 帯ローパスフィルタの 2 段階設計及び許容差設計, 電子情報通信学会論文誌 A, Vol. J104–A, No. 9, pp. 204–213, 2021.


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